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業務用食品メーカーのネットでは公開されない業界話①

私は 以前地方の食品メーカーに勤めていました。

その時の話を少し紹介したいと思います!!

 

どんな食品メーカーで働いていたの?

 

業務用の冷凍食品を扱っている会社で、商材は冷凍麺。うどん、そば、ラーメン、スパ

ゲッティと一通りの麺を扱っていました。

市販でもよく見かける冷凍麺ですが、業務用の販路である給食や外食でも扱っている所は多いです。

外食チェーンでは、重宝されており必ず何かしらの冷凍麺は使われています。

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仕事スタイルは?

私が勤めていた会社は、冷凍麺業界でも後発メーカーで、製品販売の最初のころは売り

込み先である卸売の業者には中々在庫してもらうような関係性が作れない状況でした。

 

そこで、まずは直接使用先のお店に製品紹介を行い、気に入ったら出入りの卸売業者に

問合せをしてもらう方法で営業していました。

そのような顧客の指名による引き合いを少しずつもらいながら、売上を上げていき、現

在では業務用でそれなりに名の通ったブランドになりました。

 

私が入社した当時も、ある程度規模に既になってからの入社でした。

営業の研修では、顧客との直接やり取りが基本でしたので新規拡販の飛び込営業方法を

徹底的に教え込まれていました。

なので担当していたエリアは、どこでどんなものを使っていたのかが頭にある程度入っ

てたものです。

 

冷凍麺の良いところ

冷凍麺のメリットとしては、

☞保存性(賞味期限が1年間) 味そのままに解凍すればゆでたての麺の食感が堪能できます!

☞調理が早い! 生めんだと数分かかってしまう調理が、冷凍麺だと簡単手軽に1分で

完了!

☞だれでも同じ味が再現できる! 職人いらずの誰でも簡単に同じ味・食感を再現できます。なので、バイトでも指導されていない人でも同じように再現できるのがメリットです!

 

業界特性について

ブランドとしては、全国的に有名な冷凍麺ブランド大手の加ト吉東洋水産

関東では有名なシマダヤなど古くからあります。

その他各エリアにも3番手4番手ぐらいのメーカーも多数あり、競合は非常に多かったと

思います。

冷凍麺はとにかく数を稼いで売上を積み上げる業界です。

要は薄利多売の世界で、ゆえに価格競争も激しく色々なメーカーが取り合い取り合いの

凌ぎを削ってシェアを拡大している世界でした。

ただ、私が辞める数年前には、既に価格は飽和状態でした。私が思うに各社中々価格だ

けの戦いは厳しいところまで来ていたと思われます。

 

最近の冷凍麺トレンド!

価格の値下げ合戦が進むのも、業務用では直接冷凍麺を消費者が買うのではなく、調理

された状態なため、食材の一部となってしまいます。

そのため、単品での特徴が消費者には伝わりにくいカテゴリーかと思います。

そこで、各社メーカーは色々な手を打って最近では色々な商材を開発しています。

例えば北海道産の小麦や蕎麦粉を使用した高級蕎麦の開発、レモンや桜や梅など風味や

季節感の感じられる練り込みタイプなど製品だけで何か付加価値が感じられる製品を開

発するのがこの業界では、トレンドとなっています。

 

 

冷凍麺を使用しているマーケットTOP3!!

1位 学校食堂、企業食堂 

お昼の決まった時間に一気にお客さんが駆け込んでくるため、早く調理できる冷凍麺が大活躍!!

 

2位 高速道路のレストラン

こちらも早さ重視の業態です。またエリアによってご当地感のあるメニューも見聞きしたりしますが、中には冷凍麺を使ったものもあります!

 

3位 居酒屋

お酒の〆でご飯か麺かと必ずイメージされる方が多いかと思いますが、こちらも大人数を一気にさばくため冷凍麺を使っているお店が多いです!